「京都の魅力を伝える」株式会社らくたびさんのお仕事
2019-11-30
「その回り方なら、こんな順番に
歴史や文化が大好きなんですが、
同じように好きな人と話すと
もちろん盛り上がるんですけど、
興味がない人に向けて
魅力やロマンを伝えようと思うと
どうしてもむずかしいんです。
こう、うんちくを語ってるように
思われちゃう、というか。
らくたびさんは、それをお仕事として
やられているわけですよね。
今では京都の企業さんに向けて
歴史の講座をしたり、
修学旅行で京都に来る学生さんに
みどころをレクチャーしたりもします。
修学旅行のパターンが多いんですよ。
なので、そのプランを組むときに
学校へ行ってレクチャーします。
するとスムーズに回れるよ」とか、
「そのお寺に行くなら、この庭園を
必ず見ておいた方がいいよ」 だったり、
プランニングのコツを教えたりしますね。
ぼくのときは、そんなのなかったなあ(笑)
学校さんが多くなりましたからね。
ガイドだと、企業様に向けての
京都学講座などもそうなんですが、
今だと、僕たちが案内するというより、
ガイドさんを育成することが多くなりました。
講師みたいなことですか?
あとは、観光案内所の運営も
うちで行なっています。
らくたびさんにお世話になります(笑)
具体的なお仕事の中身としては、
観光ガイド業の他に
どんなものがあるんでしょうか?
観光案内所の運営などを行なう
観光ガイド業。
他にも、京都の歴史や文化に関する
出版事業もやっています。
観光ガイドブックの企画・編集や
京都に関する原稿の執筆。
あと、文庫本として「らくたび文庫」
の販売もさせてもらったり。
あとは、この町家もそうなんですが
歴史のある町家をお貸ししたりなど
京町屋町家事業も行なっています。
今日だと、下で茶道教室を
やっていますね。
余すところなく伝えるお仕事ですね。
そんならくたびさんの
会社としていいところ、
また弱さみたいなところって
どんなふうに感じていますか?
ガイドとしての経験やクオリティ、
また旅行企画や案内をしたり、
取材を通して、地域とのつながりを
持てるところは大きいと思います。
企画会社はたくさんありますが、
僕たちは実際に案内や取材もしたり、
小さなことまで多岐にわたって
ほとんど自分たちでやります。
だからこそ、より、
京都を好きになれるかもしれない。
好きになれるかもしれない。
観光でも出版でも関わる人たちに、
京都を好きになってもらう仕事ですから。
いろんな人たちに京都の良さを
知ってもらうためには、
これからさらにインターネットでの
表現が必要になってくると思います。
そこが、どちらかというと苦戦してますね。
顔を合わせたり、手に取ったり、
足を運んだりするものですね。
あまり上手には乗れていないのかもしれない。
SNSもやってはいるんですが、
おもしろいかと言われると、むずかしいです。
情報を世の中の人に役立ててもらいながら、
うまく「広報」をしていくという部分では、
うちは弱いのかもしれません。
これを強化してもっと若い人たちに、
こうした日本文化や歴史を知って欲しいし、
まだ見ぬ人にも魅力を感じて欲しいですしね。
「いい会社」についてお聴きしてもいいですか?
どれだけ楽しんで仕事をしているか、
どれだけ好きになれるか、かもしれません。
で、利益は、価値と交換されるものです。
サービスでも、商品でも、
そこに価値を感じるからお金を払いますよね。
だからこそ、それを好きでやっているかどうかは
とても大事なところだと考えています。
その仕事が好きな人よりも、仕事ができる人を採用したんですね。
すると、例えば文章は上手いんだけど… ってなっちゃった。
それがないと、極端に言えば、
お金のために働いちゃうことになりますから。
だから、熱があるというか、
好きが集まっている会社は
「いい会社」だなと思いますね。
そのうえで、重なる部分もあると思いますが、
会社として、山村さんとして
大切にされていることってなんでしょう?
ってことは常に考えます。
自分たちだからこそできることを探していく。
できないことはきちんとお断りして、
できること、やりたいことを
きちんとやることを大切にしています。
それは、とっても大切ですね。
頼む方にとっても、頼まれる方にとっても。
それにやりたいことだから、
どんどん好きになれるんですよ。
「はたらく」って、いったいなんでしょう?
今も模索されている最中だと思います。
もちろん、ぼくたちもです。
ただ、実はそこが一番、就活を控える学生たちは
触れてみたい場所なんじゃないかな、と。
1つめは、「成長」です。
自分にないものを得ることができます。
「知識」だったり
「経験」だったり
「つながり」だったり、
求めているものも、求めていないものも
得ることができます。
はたらくを通して、表現ができる。
やりたいことができる。
自分の思い描いていることを、
実現できるツールでもあります。
「成長」して力をつけなきゃならない。
自分で自分を、成長させられるか。
その2つを繰り返していくと、
「生き方」につながってくる。
実現したいものを実現させていく、ということですね。
改めて、立ち上げ当初の思いを振り返っているみたいで、
懐かしい気持ちですね。
中身は変わらずにされているんだなと感じます。
今日は、ありがとうございました!
(おわります)