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「京都の魅力を伝える」株式会社らくたびさんのお仕事

「そうだ 京都、行こう。」でもおなじみの外国の人も日本の人もよく訪れる観光地として京都という土地があると思います。

歴史がたっぷりと詰まっていて、四季折々の風情があって、日本のあゆみを鑑賞しながらも今の日本を感じることのできる土地ですよね。

そんな京都の魅力を、観光ガイドとしてまた書籍を通して発信し続けているのが、京都にある株式会社らくたびさんです。

今回は株式会社らくたびの代表取締役である山村さんに京都のお話、会社のお話をうかがってきました。

Y-PUの「舟を編む」初取材、担当は白川です。

 

── ぼくはたまたま歴史や文化が大好きなんですが、同じように好きな人と話すともちろん盛り上がるんですけど、興味がない人に向けて魅力やロマンを伝えようと思うとどうしてもむずかしいんです。こう、うんちくを語ってるように思われちゃう、というか。らくたびさんは、それをお仕事としてやられているわけですよね。

 

山村:そうですね、観光ガイドはもちろん、今では京都の企業さんに向けて歴史の講座をしたり、修学旅行で京都に来る学生さんにみどころをレクチャーしたりもします。

 

 

── え、学生さんに向けてもするんですか?

 

山村:今だと、班に分かれて行動する修学旅行のパターンが多いんですよ。なので、そのプランを組むときに学校へ行ってレクチャーします。「その回り方なら、こんな順番にするとスムーズに回れるよ」とか、「そのお寺に行くなら、この庭園を必ず見ておいた方がいいよ」だったり、プランニングのコツを教えたりしますね。

 

── うらやましいです。ぼくのときは、そんなのなかったなあ(笑)

 

山村:まとめてではなく、班別行動をする学校さんが多くなりましたからね。ガイドだと、企業様に向けての京都学講座などもそうなんですが、今だと、僕たちが案内するというより、ガイドさんを育成することが多くなりました。

 

── ガイドさんを育成する、講師みたいなことですか?

 

山村:そうです。あとは、観光案内所の運営もうちで行なっています。

 

── 京都で観光する際は、らくたびさんにお世話になります(笑)
具体的なお仕事の中身としては、観光ガイド業の他にどんなものがあるんでしょうか?

 

山村:今お話しした、ガイドや講座、観光案内所の運営などを行なう観光ガイド業。他にも、京都の歴史や文化に関する出版事業もやっています。

観光ガイドブックの企画・編集や京都に関する原稿の執筆。あと、文庫本として「らくたび文庫」の販売もさせてもらったり。

 

 

あとは、この町家もそうなんですが歴史のある町家をお貸ししたりなど京町屋町家事業も行なっています。今日だと、下で茶道教室をやっていますね。

 

── まさに、京都の魅力を余すところなく伝えるお仕事ですね。
そんならくたびさんの会社としていいところ、また弱さみたいなところってどんなふうに感じていますか?

 

山村:そうですね、いい部分としてはガイドとしての経験やクオリティ、また旅行企画や案内をしたり、取材を通して、地域とのつながりを持てるところは大きいと思います。企画会社はたくさんありますが、僕たちは実際に案内や取材もしたり、小さなことまで多岐にわたってほとんど自分たちでやります。だからこそ、より、京都を好きになれるかもしれない。

 

── ああ、いいですね。好きになれるかもしれない。

 

 

山村:僕たちの仕事は、観光でも出版でも関わる人たちに、京都を好きになってもらう仕事ですから。

 

── では、逆に弱みはどんなところでしょう?

 

山村:強みが故に…なんですが、いろんな人たちに京都の良さを知ってもらうためには、これからさらにインターネットでの表現が必要になってくると思います。そこが、どちらかというと苦戦してますね。

 

── 確かに、観光も出版も町屋も、顔を合わせたり、手に取ったり、足を運んだりするものですね。

 

山村:時流に乗っているかと言われると、あまり上手には乗れていないのかもしれない。SNSもやってはいるんですが、おもしろいかと言われると、むずかしいです。情報を世の中の人に役立ててもらいながら、うまく「広報」をしていくという部分では、うちは弱いのかもしれません。これを強化してもっと若い人たちに、こうした日本文化や歴史を知って欲しいし、まだ見ぬ人にも魅力を感じて欲しいですしね。

 

── そんならくたびさんの考える、また、山村さんの考える「いい会社」についてお聴きしてもいいですか?

 

山村:会社って結局、人の集まりですから、どれだけ楽しんで仕事をしているか、どれだけ好きになれるか、かもしれません。

 

── どれだけ好きになれるか。

 

山村:会社は、仕事で利益を生むわけですよね。で、利益は、価値と交換されるものです。サービスでも、商品でも、そこに価値を感じるからお金を払いますよね。だからこそ、それを好きでやっているかどうかはとても大事なところだと考えています。

 

 

── その考えが生まれたきっかけはあったんですか?

 

山村:前に一度、失敗したことがあるんです。その仕事が好きな人よりも、仕事ができる人を採用したんですね。すると、例えば文章は上手いんだけど…ってなっちゃった。

 

── 上手いけれど、 愛着、思い入れ を感じない、みたいな。

 

山村:そうです。それがないと、極端に言えば、お金のために働いちゃうことになりますから。だから、熱があるというか、好きが集まっている会社は「いい会社」だなと思いますね。

 

── なるほど。「好き」が集まる。そのうえで、重なる部分もあると思いますが、会社として、山村さんとして大切にされていることってなんでしょう?

 

山村:「自分たちだからこそできることはなんだろう?」ってことは常に考えます。自分たちだからこそできることを探していく。できないことはきちんとお断りして、できること、やりたいことをきちんとやることを大切にしています。

 

── ああー。それは、とっても大切ですね。頼む方にとっても、頼まれる方にとっても。

 

 

山村:そうですね。それにやりたいことだから、どんどん好きになれるんですよ。

 

── では、最後に情熱大陸みたいな質問を…(笑)
「はたらく」って、いったいなんでしょう?

 

山村:「はたらく」ですか。

 

── はい。明確な答えがあるわけでもないですし、今も模索されている最中だと思います。もちろん、ぼくたちもです。ただ、実はそこが一番、就活を控える学生たちは触れてみたい場所なんじゃないかな、と。

 

山村:まず、2段階ありますよね。1つめは、「成長」です。自分にないものを得ることができます。「知識」だったり「経験」だったり「つながり」だったり、求めているものも、求めていないものも得ることができます。

 

── なるほど。

 

山村:1つめを登れたら、2つめは、「実現」です。はたらくを通して、表現ができる。やりたいことができる。自分の思い描いていることを、実現できるツールでもあります。

 

 

── 「実現」させるためには、「成長」して力をつけなきゃならない。

 

山村:そうです。自分で自分を、成長させられるか。その2つを繰り返していくと、「生き方」につながってくる。

 

── 「はたらく」を通して、実現したいものを実現させていく、ということですね。

 

山村:自分はそう思って、この会社を興しましたから。改めて、立ち上げ当初の思いを振り返っているみたいで、懐かしい気持ちですね

 

── 当初から仕事の外見は変わっていっても、中身は変わらずにされているんだなと感じます。
今日は、ありがとうございました!

 

 

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